先の見えない不安な世相、ストレスの多い日常……
「無常」な現代社会を生きる秘訣は古典の中にあります。
古典の言葉の中に潜む大きな力にふれて、困難なことの多い人生を「豊かな心」をもって生きていきたい―そう願いを込めて、本会の理事長田畑邦治氏が執筆された書物です。
本会の二十五周年を記念して、『いのちに寄り添う道』(一橋出版)が出版されました。
本書は、2003年から2007年までに開催された、本会の講演会や講座の抄録などをまとめた本です。
大切な人を亡くし死別の悲しみに向き合う姿を、石村博子さんが丁寧に綴られました。生と死を考える会会報に、「悲しみをこえて―再びの生きがい」として連載されたものをもとに、1冊の本にしたものです。
20周年を迎えたこのたび、念願がかない1冊の本として出版されることになりました。内容は、ここ数年の数々の講演抄録に加え、広井氏の寄稿(会報掲載済)、さらに、斉藤武氏、田畑邦治氏、広井良典氏、杉本脩子氏による紙上シンポジウムです。大変充実した内容の本で、企画した私たちも満足しており、ぜひ多くの方に読んでいただきたいと願っています。
老いと死、突然の死に臨んで、家族の立場、患者対医療者の立場、そしてボランティアの立場から、何が見え、何が語られるか。悲痛な死別者の思いも記した貴重な証言。