生と死を考える会の資料ライブラリー。身近な人を失った悲しみを分かち合い、いのちについて考え行動する開かれた場になる事を目指しています。

資料ライブラリー

書籍

「生と死を考える会」設立25周年記念出版 いのちに寄り添う道

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発行者一橋出版株式会社
定価本体1,800円
ISBNコード978-4-8348-0354-9
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内容本会の二十五周年を記念して、『いのちに寄り添う道』(一橋出版)が出版されました。
本書は、2003年から2007年までに開催された、本会の講演会や講座の抄録などをまとめた本です。
いじめをめぐる研究報告や、うつ病やがんなどの病気の体験、緩和ケア、スピリチュアルケア、ターミナルケア、家族ケアなどについての医療者からの報告、グリーフワークや自死遺族へのケア、いのちの重みや根源的ないのちへの考察、そして、文学における死生観に関する講義など多岐に渡ります。
とてもはば広いテーマですが、いのちの危機や社会の問題に、まっすぐ向き合っているという点で、共通の姿勢が感じられます。
 「だれもが一つだけは持っている。
  そしていつか必ず失う“いのち”というもの。
  深く深く考えさせてもらった。
  ありがとう。」
本書の著者のお一人でもある俵萠子氏から、帯の原稿をいただきました。
「いのち」について、ふだんことさら意識することはありません。でも、現代、「いのち」は、多くの人にとって、とくに大きなテーマではないでしょうか?
これを機会に、「いのち」について、会員だけでなく、一般の方とも交流しながら、考えていけたらと思います。

『いのちに寄り添う道』もくじ
第Ⅰ部 特別寄稿「いじめ」をめぐって
  いじめ問題を他人事としないために        草柳和之
第Ⅱ部 講演会より
 第1章 生きるということは
  妻の死、うつ病、それから……          倉嶋 厚
  あなたに出会えてよかった            俵 萠子
 第2章 いのちを支える現場から
  がん診療における緩和ケアの位置づけ       関 茂樹
  スピリチュアルケアの役割            村上國男
  人生のリアリティに向かう 
   ―スピリチュアリティを持って生きるということ 伊波真理雄
  人生のターミナルを地域で!
   ―ホスピスケアへの気づき、ホスピスへの疑問  山崎章郎
  病気に負けない家族               渡辺裕子
 第3章 悲しみを受けとめる  
  グリーフワーク 和解への道のり         若林一美
  支えるボランティア自身の心のケア
   ―大切な人を亡くした時の心の軌跡について   下園壮太
  社会問題としての自殺と自死遺族のサポート    清水新二
  遺された人の気持ちとカウンセリングにできること 藤原俊通
 第4章 いのちの重みを考える
  いのちに向き合う医療とは            黒岩祐治
  再びの生 神谷美恵子の思想と生涯        釘宮明美
  葬儀の状況と変化
   ―日本人の死に方の行方とエンディング・デザインの課題
                          碑文谷創
 第5章 いのちに寄り添う 
  生きる支えを何に求めるのか           佐藤雅彦
  永遠のつながり                 森 一弘
第Ⅲ部 特別講義 日本の伝統的な死生観をふまえて
  悲しみとさびしさの底に見えるもの
   ―西行と芭蕉の芸術から学ぶこと        田畑邦治

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