特定非営利法人生と死を考える会の概要。身近な人を失った悲しみを分かち合い、いのちについて考え行動する開かれた場になる事を目指しています。

ご挨拶

ご挨拶

新しい年を迎えてのご挨拶  「死」という現実に向き合う

代表理事 藤井 忠幸

 

年頭にあたり、みなさまのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
 新春を迎え気持ちを新たに良い年になることを願って居られる方々も多いことと思います。
良き年を願うことはごく自然なことで、そのような年になることを共に願い、祈りたく存じます。
 一方で、身近な大事な人との永遠の別れに遭遇し、涙に伏して新年を迎えられた方々も居られることと思われます。私どもは、そのような悲嘆に暮れる方々に寄り添い、悲しみを共に分かち合ってきたグループでもあります。
 そのような次第ですので、世間的には新春から「死」という言葉を使うとは、なんと不謹慎極まりない、と非難されるかもしれないことを、お許しいただければと思います。


 私どもの活動分野では、周囲の人々がおめでたい時節だと華やぐクリスマスであろうと年末年始であろうと、時期を選ぶこと適わず、とても大事な人との永久の別れに遭遇し、しずかにじっと耐え、受け容れ、向き合っておられる方々と共に歩んできました。
このように遺族たちの気持ちを大切にし、その想いに寄り添い続けてきた本会は、遺族たちが力を合わせ組織を立ち上げてから、本年で三六年目の歳月を迎えることになります。

死生観の蓄積が果たす社会的役割

一方で、「死」めぐる社会の視線は、今なお依然として忌避的な傾向は止むことはない、と言える状況が続いていると思われます。

社会生活に役立たず、人々を暗い気持ちに陥らせることの多い「死」という存在は、出来るだけ社会の隅にひっそくと追いやっておくことが望ましい、と人々は暗黙に了解し合ってきたとも思われます。そのような社会的傾向に対して、本会はしずかに抗ってきたとも言えましょう。
 誰もが平等に直面し、人が決して避けることの出来ない自然の摂理としての「死」。
 この何よりも確かな死という「現実」に対して、本会は長く向き合い続けてまいりました。

 このような過程を通じて、本会に関わる多くの方々は、生きること、死ぬことの意味、そして他者や自然の「いのち」とのつながりや交流のあり方について、多くの大事な示唆を授かり、励ましを受けてきたと言えましょう。
 そのような活動を通じて蓄積してきた死生観や看取り、死別悲嘆への対応能力は、来るべく多死社会において一層大事な役割を担うものと思われます。
 
ご支援、心より御礼申し上げます

 そのように社会的役割の期待されている本会の運営のあり方が昨今、問われ、試されております。

 その試練のなかで、昨年末にお願いいたしました特別寄付の呼びかけに対して、多くの会員、関係者の方々より、温かな励ましのご支援をたくさん頂戴しております。
 その多大なご好意に対して、この場をお借りいたしまして、あらためて心より御礼を申しあげさせていただきます。

 そのお励ましに応え、本年も会の運営に関わる役員やスタッフ共々力を合わせ、生と死をめぐるボランティア活動に邁進して参りたいと存じます。
 本年も相変わりませず何とぞよろしくご支援、ご指導のほどお願い申し上げる次第です。

(2018/1/29)