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死別・悲しみ 生と死・考える

1. はじめに
1.1 wwwサイトへの掲載にあたって

1.2 原著への序文

【阪神大震災によるPTSDへの対応を支援する会】

2. 被害にあった人の支援にたずさわるみなさまへ
2.1 支援にたずさわるみなさまご自身のために

2.2 被害にあった人の心のケアに関するガイドライン

【付録】心的外傷後ストレス障害(PTSD)について

3. 被害にあわれたみなさまに
3.1 被害にあった人なら誰でもが感じること

3.2 体におこりやすい変化

3.3 少しでも乗り越えやすくするために

3.4 注意すべきこと

4. こころのケアの提供者のために
4.1 被害にあった人の心のケアに関するガイドライン

4.2 心的外傷後ストレス障害(PTSD)

4.3 PTSDに対する薬物療法のガイドライン

 このほか下記wwwサイトにPTSD、児童虐待、DVに関する有益な情報があります。

1.はじめに

1.1 wwwサイトへの掲載にあたって
この資料は、「阪神大震災によるPTSDへの対応を支援する会」ほか著「災害・事故・事件・突然の死…心の傷への理解と対応」(本会発行、1995年11月25日)をwwwサイト用に再構成したものです。

 2000年9月に犯罪被害者の会「あすの会」代表幹事岡村勲氏をお招きして本会が開催した講演会で、犯罪被害者の現状をつぶさにお聞きして以来、私たちは、犯罪被害者の心の傷に関心を寄せていました。 そんな中、2001年6月8日大阪教育大付属池田小学校で児童・教師23人が殺傷されるという衝撃的な事件が起こりました。被害にあわれた児童、教職員、家族の心の傷は察するにあまりあります。さらに、事件を報道で知った全国の児童、親の間にも、恐怖感、不安感などの形で心の傷がひろがっていることが問題となっているようです。
このような経緯から、自然災害だけでなく、犯罪や交通事故などの被害についても、被害にあった人、およびその支援に当たるボランティア、専門職が正確な知識を持つこと。

被害と直接関係のない親や教師が、日常生活で使える基礎知識(たとえばカウンセリング的な話の聴き方など)を持つこと。

 が重要であると考えられます。

そこで本会として当面どのようなことができるか検討し、2001年8月に臨時講演会を開催するとともに、阪神大震災によるPTSDへの対応をきっかけに作成された原著を、「阪神大震災によるPTSDへの対応を支援する会」のご協力を得て、本会wwwサイトに公開することにしました。
 この資料は、
被害にあった人の支援にたずさわるみなさまへ
被害にあわれたみなさまに
こころのケアの提供者のために
の3部にわかれています。災害、犯罪、交通事故などの被害にあわれた方は「被害にあわれたみなさまに」をお読みください。

 被害にあった人の家族の方は、「被害にあわれたみなさまに」と「被害にあった人の支援にたずさわるみなさまへ」をお読みください。

 支援の活動にたずさわる方、被害にあった人の親戚・同僚・上司・友人・教師などの立場の方、被害と直接関係はないが類似の立場におられる親や教師は、「被害にあった人の支援にたずさわるみなさまへ」をお読みください。

 カウンセラー、臨床心理士、保健婦、ケースワーカー、一般医として、被害にあった人の治療やケアにあたる方は「こころのケアの提供者のために」をお読みください。

 起こってしまった悲惨な出来事を元に戻すことはできませんが、この資料がひとりでも多くの方の新しい勇気と出発の一助になればと願っています。

 なお、原著には阪神大震災に関係する表現が随所に見られるので、今回wwwサイトへの収録にあたっては、犯罪、交通事故などの被害にも対応するよう最小限の表現上の修正を加えさせていただきました。また、修正個所などについてご指導いただいた「阪神大震災によるPTSDへの対応を支援する会」川名典子様はじめ各位にお礼申し上げます。
 2001年7月13日

生と死を考える会

1.2 原著への序文
平成7年は阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件と、日本の安全神話を根底からくつがえす事態が続けざまに起こりました。天災であれ、人災であれ、このような大事件により被害を受けた人々は、身体のみならず心にも大きな傷を負っています。

 阪神淡路大震災においては、その直後から心のケアの必要性が叫ばれました。いわゆるPTSD(Post Traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障害)の発生を、多くの精神・心理の専門家が憂慮し、その対策について考え、実際に被災地にボランティアとして赴きケアにあたった人達もおりました。
「阪神大震災によるPTSDへの対応を支援する会」は、大震災直後に、主として関東地方に在住する精神・心理・看護の専門家の有志が自発的に集まってできた会です。実際に現地で支援活動をした人や、PTSDや危機管理の専門家や阪神地区の情報が入ってくる人たちがお互いに経験を共有しあい、現地の必要について討議を重ねた上で、この会でできる側面的援助方法について話し合いました。そしてまず、PTSDに対する正しい知識と対応方法についての情報を、わかりやすく伝えることが急務だという結論に達しました。

 心に傷を負うのは、被害者(被災者)だけとは限りません。被害者の支援に当たった人達自身も被害の当事者だったり、あるいは、惨状を目の当たりにすることで間接的な被害者になっていることも多いのです。そこで私達の会では、被害者向け、第一線支援者(看護婦やボランティア)向け、および専門家(精神専門の保健婦や臨床心理士、あるいは一般医師等)向けの3種類のパンフレットを同一の理念のもとに、それぞれの方々に合わせる形で作成いたしました。これらは自分が被害者になったときや、自分の友人や親類が被害者になったとき、あるいは実際に救援活動に従事する立場で被害者に接するとき、どのようにしたらよいのかの参考になると思います。

 人はひとりでは生きられません。ことに困難にあったときほど、人は人を求めます。しかしその一方、困難なときほど人とどうしたら付き合えるのか、どんな風にそばにいてあげたらよいのか、わからなくなりがちです。そのようなときにこれらパンフレットは役に立つと思います。いつか自分が被害者になることがあるかもしれません。そのときの心の準備としても参考になるでしょう。

 また、PTSDは大災害や大事件の後にだけ発生するのではありません。交通事故で一瞬にして家族や自分の健康な肉体を失ってしまったり、突然、不治の病の宣告をうけたような場合にも、人はだれでも心に傷を負います。PTSDについて知っておくことは、いろいろな場面で役立つでしょう。

 このたび、「生と死を考える会」で私達が作成したパンフレットを一冊に集約して出版してくださることになりました。PTSDについてご理解いただくことで、みなさまご自身とみなさまの会の活動に、少しでもお役にたつことができればと願ってやみません。

 末筆ながら、この小冊子の出版にご尽力くださった関係者の方々に深く感謝申し上げます。

1995年11月25日

「阪神大震災によるPTSDへの対応を支援する会」事務

阪神大震災によるPTSDへの対応を支援する会
(所属、肩書きは平成7年当時のもの)

安藤幸子  井の頭病院 看護婦長

小川 恵  青木病院 精神科医

加藤恭子  聖路加国際病院 ケースワーカー

川名典子  聖路加国際病院 精神科リエゾン看護婦

木村登紀子 聖路加看護大学教授 臨床心理士

小西聖子  東京医科歯科大学講師 同大学犯罪被害者相談室長 精神科医

高頭忠明  桜クリニック院長 精神科医

堤 邦彦  北里大学病院救命救急センター リエゾン精神科医 同大学講師

中野幹三  聖路加国際病院 精神科医長

林 春男  京都大学防災研究所助教授(社会心理学)

久留一郎  鹿児島大学教育学部教授 臨床心理士

廣常秀人  大阪市立総合医療センター 精神科医

満岡義敬  横浜市立市民病院 精神科医長

山上 皓  東京医科歯科大学教授 同大学犯罪被害者相談室顧問 精神科医
事務局

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 聖路加国際病院 精神科外来内

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